「妊娠糖尿病ってなに?どんなリスクがあるの?」
「血液検査でひっかかった!再検査の内容はどんなもの?」
「再検査の糖負荷試験(サイダー検査)ってどんなことをするの?」
「妊娠糖尿病にならないよう今から気をつけるには何をすればいい?」
こんな悩みに答えていきます。
妊娠中期25週の妊婦健診を受け、私は血液検査でひっかかり妊娠糖尿病の再検査を受けました。
翌週26週に再検査として糖負荷試験(75gOGTT)を受け、診断結果は幸いにも妊娠糖尿病ではありませんでした。
今回は妊娠糖尿病の再検査を受けた経験談をもとに、妊娠糖尿病について、再検査の内容、妊娠中から現在も継続している食事改善についてまとめてみました。
Contents
妊娠糖尿病について
妊娠糖尿病とは
・妊娠中にはじめて発見される糖尿病ほどではない軽い糖代謝異常のこと
・妊娠糖尿病でママが高血糖になると、おなかの中の赤ちゃんも高血糖になり、さまざまな合併症が起こる可能性がある
出典:公益社団法人 日本産婦人科学会
妊娠中、おなかの中の赤ちゃんが成長するにはブドウ糖は不可欠です。
そのため、妊娠するとママの体は、糖を赤ちゃんに送ってあげようと血糖値があがりやすくなります。
でも、高血糖な状態はママやおなかのなかの赤ちゃんに負担がかかります。
ママ:妊娠高血圧症候群、羊水量の異常、肩甲難産、網膜症・腎症およびそれらの悪化
おなかの赤ちゃん:流産、形態異常、巨大児、心臓の肥大、低血糖、多血症、電解質異常、黄疸、胎児死亡など
出典:公益社団法人 日本産婦人科学会
ちなみに、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病には含めません。
しかし、これらは妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。
妊娠糖尿病の検査方法
・妊娠の早い時期に血液検査によって随時血糖をはかり、血糖値が高いときにはブドウ糖負荷試験をして診断する
・ブドウ糖不可試験(75gOGTT)で判定基準値以上になると妊娠糖尿病と診断される
・妊娠初期に陰性の人も、妊娠が進むにつれ血糖を下げるインスリンというホルモンが効きにくくなるため、妊娠中期(24~28週)にもう一度検査をうける
・中期の検査が随時血糖のみなのか、50gGCTのスクリーニングを受けるのかは病院に確認しよう
出典:公益社団法人 日本産婦人科学会、国立成育医療研究センター
50gGCT(グルコースチャレンジテスト)とは
食事時間に関係なくブドウ糖50gを飲み、1時間後に採血を行い血糖値を測る検査のこと。
血糖値が140㎎/dl以上の場合は陽性と判断される。
陽性と判断されたら、75gOGTT(空腹時経口ブドウ糖負荷テスト)を行なう。
スクリーニングテストはこの検査を意味します。
75gOGTT(空腹時経口ブドウ糖負荷テスト)とは
朝食抜きで受診し、ブドウ糖75gを飲む前、飲んでから1時間後、2時間後に計3回、採血を行い 血糖値を測る。
空腹時100㎎/dl、1時間値180㎎/dl、2時間値150㎎/dlのうち2項目満たせば妊娠糖尿病と診断される。
糖負荷試験は妊婦さん全員するわけではない?
調べたところ、公益社団法人 日本産婦人科学会や国立成育医療研究センターの公式ホームページには、『中期のスクリーニングテスト(50gGCT)はすべての妊婦さんが対象』となっています。
しかし、私が通院していた総合病院は随時血糖のみの検査でした。
妊娠初期の血液検査では問題なかったのですが、妊娠中期の25週に行った血液検査で引っかかり再検査として75gOGTTのブドウ糖負荷試験(サイダー検査)をすることになりました。
糖負荷試験についての経験談をネットで検索しても”スクリーニングをやっていない”と話している妊婦さんもいるので、病院によってまちまちのようです。
妊婦さんは誰でも妊娠糖尿病になるの?
・妊婦さんの7~9%は妊娠糖尿病と診断される
・特に肥満、糖尿病の家族歴のある人、高年妊娠、巨大児出産既往のある人などはハイリスクなので必ず検査する
出典:公益社団法人 日本産婦人科学会
最近でははあちゅうさんが妊娠糖尿病になったというブログを書いていましたね。
妊娠糖尿病の再検査の流れと結果
糖負荷検査(75gOGTT)の検査内容と流れ
私が通院していた大阪の総合病院での再検査内容です。
病院によって内容は少し変わる可能性もあるので、通院している病院の検査内容をしっかりと確認してくださいね。
・前日の夕食は夜9時までに済ませて、水以外は口にしないようにする
・朝食は食べないで空腹で来院します。水分補給で水を飲むことはOK
- STEP.1朝食抜き朝食抜きで朝イチに病院へ向かう
- STEP.209:00 空腹時の血液検査+サイダー空腹時の血糖値を確認するため、来院後すぐに血液検査をします。
その後ブドウ糖負荷試験用のサイダーを飲む。
- STEP.310:00 1回目の採血飲んでから1時間経ったら採血をする。1時間後に再度血液検査。
- STEP.411:00 2回目の採血飲んでから2時間経ったら2回目の採血。検査結果を待ちます。
- STEP.511:45 検査結果確認検査結果は陰性でした!(ホッ)
検査結果
1度目の随時血糖の数値はこちら
検査項目 | 結果 | 下限値 | 上限値 |
血糖 | 113 mg/dl | 70 mg/dl | 99 mg/dl |
75gOGTT検査(再検査)の数値はこちら
検査項目 | 結果 | 下限値 | 上限値 |
血糖 0分 | 85 mg/dl | 70 mg/dl | 99 mg/dl |
血糖 60分 | 176 mg/dl | 180 mg/dl | |
血糖 120分 | 137 mg/dl | 150 mg/dl |
上記検査で2項目満たすと妊娠糖尿病と診断されますが、1項目も引っかからずに済みました。
糖負荷検査のブドウ糖(サイダー)
ブドウ糖負荷試験用のサイダーは小瓶に入っていました。
これを血液検査の場所で病院スタッフの前ですべて飲みほします。
三ツ矢サイダーのような甘くておいしい飲み物ですが、一気に微炭酸の飲み物を飲みきるのはしんどかったです。
冷えてる方が飲みやすくておすすめ。
再検査(75gOGTT)の費用
再検査の費用は¥1,640でした。
妊婦健康診査費助成金は使用しなかったと思います。
1回目の血液検査でなぜひっかかったのか
・血液検査の3時間前に食事を終えておくこと、というルールを守れていなかった
・血液検査当日のランチにたらこパスタをがっつり食べた
毎日の食事は基本和食、夜は白米抜きで生活していたのですが、妊婦健診の時は仕事を休んでいたのでウキウキで検査前にもかかわらず昼食にパスタを食べてしまいました。
パスタは炭水化物の塊、しかもバターをたっぷり入れてしまい…いや、美味しかったのですが検査3時間前に食べるメニューではなかったです。
麺類が食べたかったならせめてざるそばとかにしておくべきだったと反省しています。
さらにバカだったのは、『血液検査の3時間前に食事を終えておくこと』というルールも守れていませんでした。
おそらく2.5時間くらいしかあいていなかった。
病院には早く着いておかなきゃと早めに行ったのはいいのですが、その分少し早く呼ばれてしまったのです。
それでも、自分が3時間以上空くように計算して昼食を摂るようにすれば検査で引っかからなかったはずです。
今後は本当に気をつけよう。と心にきめたうめこでした。
血液検査当日は豆腐やそばなど、血糖値をあげない食事にする方が安心
検査前の注意点、約束事はしっかり守る!
再検査は待ち時間が長いので注意
血液検査は、来院すぐ、サイダーを飲んでから30分後、1時間後、2時間後と4回行います。
来院してから病院を出るまで約3時間。
待ち時間が結構長いので、暇つぶしアイテムを用意していきましょう。
・スマホで映画やドラマを見る
・スマホで漫画を読み漁る
・仕事をする(休める時は仕事しないのが一番ですけど!)
・本や雑誌を持っていく
ちなみに私は漫画を読みながらブログをせっせと書いていました。
再検査に向けて改善したこと
再検査の日までにできることとして、まずは食事の改善からスタートしました。
それから、歩ける時にウォーキングをする。
再検査までの1週間でそれほど効果は出ていなかったかもしれませんが、何もしないより絶対良いし、出産まで続けることができたのは良かったです。
パスタを封印し和食中心の食事に
・うどん、パスタなど炭水化物を封印
・一汁三菜を目標に魚、野菜を積極的に摂取する
・豆腐やお麩、山芋などでどっしり満足感を得る
・甘い物、冷たいものをなるべく食べない、飲まない
参考に食事写真を載せています。基本作り置きで何日も同じおかずが並ぶこともありますが、少量なので飽きずに食べ切れます。
ある夜のメニュー①
・たまねぎの味噌汁
・山芋の素焼き
・切り干し大根の煮物
・焼き鮭
・絹ごし豆腐 オクラぶっかけ
・小松菜おひたし
ある夜のメニュー②
・たっぷり野菜味噌汁
・ゆでキャベツ
・水晶鶏
・切り干し大根の煮物
・小松菜とちくわの胡麻和え
・湯豆腐
ある夜のメニュー③
・油揚げと小松菜の味噌汁
・押し麦入り白米
・ひじきの煮物
・切り干し大根の煮物
・豚と玉ねぎの炒めもの
・人参とピーマンのカレー粉炒め
・ほうれん草のおひたし
出産後の現在は母乳育児のために、さらにグルテンフリー生活を心がけ、朝食のパンやお好み焼きやたこ焼きなどの粉もん(大阪なのに!)もほとんど食さず、和食生活が続いています。
白米もやめ、玄米+押し麦にしたり、鶏胸肉、ささみ、魚が多く食卓に並びます。
出産後のある夜のメニュー
・豆腐とわかめの味噌汁
・玄米+押し麦
・小松菜の煮浸し
・キムチ(市販)
・新玉ねぎとカイワレとサラダ菜のサラダ
・鶏胸肉のトリチリ
甘い物が食べたくなったら、わらび餅やくずきり、寒天や、夏はバナナ豆乳をそのまま冷凍したアイスを食べていました。
お弁当にスープとサラダを追加
妊娠中も仕事をしていたうめこは、内勤なのでお弁当持参でした。
張り切っておかずたっぷりのお弁当も作っていたのですが、つわりであまり食べられなかったり、作るのが面倒くさくなっておにぎり2個とおかず2品というお弁当を妊娠中に食べていました。
再検査とわかってからは、おにぎり1個+スープはるさめ+サラダというお弁当に変更。
温かい汁物を取り入れるだけで満腹感が違うんだなと気づきました。
再検査クリア後も産休に入るまではおにぎり1個+スープはるさめ+サラダのお弁当生活を続けました。
歩ける時にウォーキング
少しでも散歩やウォーキングを取り入れた方がいいなと思いましたが、1駅前で降りて歩くのは大変そうだし夕食作りまで時間がないと思い結局あまりできませんでした。
買い物ついでに近所を少し歩く程度で、お休みの日に北浜〜淀屋橋〜梅田など散歩も兼ねてたくさん歩くことにしました。
産休に入ってからは毎日1時間ウォーキング、産後も赤ちゃんの散歩に毎日1万歩くらい歩くようになっていました。
検査結果が陰性でも健康習慣を続ける
妊娠糖尿病の再検査は陰性でしたが、お腹の赤ちゃんのためにも健康的な食生活を続けようと思い、パスタやうどんをほとんど食べず、和食中心の食生活を心がけました。
そのおかげで体重については注意されることなく、出産まで過ごすことができました。
臨月には妊娠前より+8kgだったのが、出産直後+3kg、そこから産後半年で10kg痩せ、現在もキープできています。
まとめ
私の身体は健康体で、血液検査でひっかかるなんて自分には関係ないと思い込んでいたのが、まさかの再検査を受けることになり、当時はショックと悲しみで苦しかったです。
しかし、自分の食生活や運動について考える良い機会になったと感じました。
そして検査前の約束事はしっかり守るようになりました。笑
私のようにドジって再検査をすると、時間もお金も無駄になります。
検査前の約束事を守るのは当たり前ですが、普段の食生活や運動について、自分で気になっている妊婦さんの参考になれば幸いです。
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