【初産出産レポ】37週0日破水から15時間後に出産|最大の難関いきみのがしを乗り切る方法

2018年9月19日、女の子を出産しました。

出産を経験し、やりきった達成感と疲労感、そしてわが子を抱けた幸福を味わいました。

臨月の妊婦さん、特に初産だと出産予定日が近づくにつれ、いつ出産が始まるか、どんな出産になるのかドキドキしながら毎日を過ごしているのではないでしょうか。

自分の出産記録として、またこれから出産を控えている妊婦さんが「こんなパターンもあるんだな」とひとつの参考例になるようにまとめました。

この記事のPOINT

・破水から始まる出産の記録

・37週0日の出産

・破水から15時間後に出産

・出産は子宮と赤ちゃんとママでそれぞれ役割がある

・ママは深呼吸とリラックスに集中する

・出産は幸福と感動を感じる奇跡の瞬間だった

タイムライン

まずは私の出産の流れを簡単に紹介します。

破水してから微弱な陣痛が続いていましたが、本格的に痛い陣痛がきてから3〜4時間で出産することができました。

  • STEP.1
    9月18日 20:00 前駆陣痛
    食後に家族でテレビを見ていたらどんどん生理痛のような腰の重ダルさがでてきた
  • STEP.2
    9月19日 01:50 破水
    プツっとなった?と思ったら突然ジョロジョロと羊水がでてきて動揺
  • STEP.3
    9月19日 02:30 病院へ移動
    通っている病院に電話するとすぐ来るように指示されたので、両親と車で30分の場所にある産婦人科に移動

    3回ほど夫に電話するが繋がらず、LINEに破水したと残す

  • STEP.4
    9月19日 03:00〜12:00 内診・点滴・微弱な陣痛
    病院に着くとすぐ内診、NST、点滴をうける。両親は帰宅。

    陣痛室にてうとうと寝ながら子宮口が開くのを待つ

    05:30頃夫と電話ができ、お昼ごろに病院へ来ると確認できた

  • STEP.5
    9月19日 12:00〜14:00 陣痛!
    陣痛間隔が7分→5分→4分…と短くなっていく

    痛いが深呼吸と身体の力を抜くことに集中する

    13:30に夫が病院に到着し、いきみのがしをサポートしてくれる

  • STEP.6
    9月19日 14:00 分娩室へ移動
    トイレを済ませ、分娩室へ移動

    トイレ中、移動中も陣痛はくるので移動に時間がかかる

    予定していなかったけど、夫が出産を立ち会ってくれることに

  • STEP.7
    9月19日 15:30 分娩
    子宮口が全開になり、やっといきむことができた

    最後のチカラを振り絞っていきむ!

    夫が肩をぐっと持ってくれていたので勇気づけられた

  • STEP.8
    9月19日 15:53 出産!
    元気な女の子が生まれた

    私は疲労困憊、夫は号泣。家族3人で初めての記念写真を撮る

    出産後の処置と休憩をはさみ、個室へ移動し終了

前日(36週7日)の行動

日課の散歩に出かける

産休に入ってから日課になったのが散歩でした。

里帰り先でも9月の暑い中、毎日1時間くらい近所をぷらぷらと歩いていました。

私は長時間歩くとお腹がよく張るので、いつも少し休憩しながら歩いています。

この時はまだ明日出産するなんて1ミリも想像していませんでした。

なんか腰がだる重い

いつもどおり夕食を済ませ、夜に家族でテレビを見ていました。

でも、なんだか腰が痛いだる重い

生理痛みたいな鈍い痛みが続いていて、母から「もしかして・・生まれる?」と言われたけれど「まさか!まだ36週だよ?予定日までまだ20日あるよ」と信じていませんでした。

しかし、母が正しかったと深夜発覚します。

夜中に突然の破水!

めずらしく夜中まで起きていた

腰がだる重いままお風呂に入り、夫と電話して就寝。

と、いつもならすぐ寝るのですがこの日はなぜか眠くなく、読めていなかった漫画『響』を3巻まとめて読んでいました。

お腹が張っていたけどゴロゴロ寝返りしながら漫画を読み終え、気がつけば午前2時になろうとしていました。

突然の破水!で動揺

さすがに寝ないと、と寝る体勢に入った瞬間。

プツっ

ジョロジョロジョロー

いきなり股の間から水が流れ出してきて飛び起きました。

最初に思ったのが「やば!盛大に漏らしちゃった!」でした(笑)

ですが、ジョロジョロとずっと止まりません。股にチカラを入れてもダメでした。

すぐにトイレへ駆け込みとりあえずティッシュや生理用ナプキンをあてますがどんどん出てくる

これはさすがに破水・・?どうしたらいいんだっけ?入院準備まだできてないよ!

母を起こし、病院へ電話

あわあわしながら母を起こしました。

母はとても落ち着いていて、ナプキンをしっかり股につけるよう言われました。

普段の母は天然でおっちょこちょいな人なんですが、この時はとにかく冷静で「さすが母」と感じました。

すぐ病院に電話するよう言われ、隣にずっと付いていてくれました。

電話で病院に伝えた内容

・名前と分娩予約を入れていること

・突然破水?したこと、破水した時間

・出産予定日

慌てて準備し病院へ

すぐ来てくださいと病院に指示されたので、急いで準備をしました。

しかし、予定日まで20日あるからと全く入院準備をしていなかったのでとにかくまわりにあるものをカバンに詰め込むしかありませんでした。

赤ちゃん本舗にもつい4日前に初めて行き、産褥ショーツやらを買い揃えたまま袋に入れっぱなしだったのもそのまま持って行きました。

父が運転してくれ、病院へは母と3人で車で向かいました。車の中で夫に電話しましたが夜中の2時半はさすがに寝ていたようなので破水したとメッセージだけ残しました。

車では羊水がジョロジョロ流れるのをなんとか防ぐためタオルをまるめて股に押し当てたりしていました。

破水したから赤ちゃん苦しくないだろうか。羊水流れっぱなしで赤ちゃんは大丈夫なの?頑張って!」と心の中で赤ちゃんに話しかけながらお腹をずっとさすっていました。

病院到着

体重測定、内診、NST、点滴

病院到着後すぐ体重測定、内診を受けました。血圧もはかりました。

NST(胎児の心拍数を機械でモニタリング)の機械もお腹につけ、赤ちゃんは元気だと確認できホッとしました。

この時点ではまだ陣痛はきていません

お医者さんに「今日生まれるかどうかな?」という感じに言われたので、それだけ時間がかかるんだと驚き、覚悟しました。(この時点で午前3時半)

破水していたので膣からの感染を防ぐ抗生剤を点滴してもらったのですが、これが痛かった

なぜかって、右手の甲のど真ん中にある血管に刺されたからです。めっちゃ痛い。

2人の助産師さんに腕に3回失敗され、最終的に手の甲になったのですが、針がけっこう太くて長い

ちなみにこの針は次の日の朝までずっと挿しっぱなしでした。

出産直後まで何かの点滴をずっと続け、出産後〜翌朝までも点滴をしていました。痛かったです・・。

出産最後のいきみで手を握りすぎて血管突きやぶれそうなのを助産師さんがなんとか右手にチカラを入れすぎないように握ってくれたおかげで皮膚を突き破らずに済みました。

陣痛室で一夜を明かす

処置の途中で両親は家に帰宅。1人で夜を明かしました。

処置が終わり、陣痛室に移動し簡易ベッドで過ごすことになりました。(個室には通されませんでした)

まだ午前4時頃だったので、微弱な陣痛の中寝ていました。

この時もはっきりうにょうにょと胎動は伝わってきたので赤ちゃんに話しかけたりしていました。

午前5時半、夫から電話があり破水・微弱な陣痛があること、まだすぐは生まれないことを伝えました。

夫は一旦出勤し、お昼ごろにこちらに来てくれることになりました。

朝食(全部食べれた)

午前7時、朝食が運ばれてきました。

陣痛は少しずつ痛みが強くなっていましたが、まだまだ余裕があり朝食は完食しました。

右手が点滴で使えず、調子を見に来てくれた母に食べさせてもらいました。

午前6時頃から陣痛カウントアプリを使って間隔をはかっていました。この時点では8分間隔。

昼食(途中から痛みで食べられず)

午前11時に昼食が運ばれてきました。

一旦仕事に戻った母がまた昼に来てくれ、昼食も食べさてもらうことに。

これから母になろうとしているのに子供に戻ったような感覚を味わいました。が、手もお腹も痛いので甘えることにしました。

しかし、だんだん陣痛が強くなり食べる速度も遅く、とうとう途中で食べられないくらいに。陣痛の間隔は5〜6分くらい。

このあたりから右手の甲に刺された点滴より陣痛のほうが痛みが強くなってきました。

陣痛が続く中、夫到着

陣痛間隔が短くなり、痛みに耐えながら深呼吸に集中していました。

その間ずっと母が背中や腰をゴシゴシと強めにさすってくれていました。

そんな中、午後1時半、夫が病院へ到着。うーんうーんと唸っている私を見て焦っていました。

出産の立ち会いは母に頼もうと思っていたのですが、夫が来たタイミングであっさり仕事に戻っていきました。

出産予定日までまだ日があったため、実はまだ母に立ち会いをお願いしていなかったのです。母も仕事が忙しい時期だったのでしかたがない、1人で乗り越えようとこの時は心の中で決意しました。

夫と2人、出産を乗り越えた

分娩室へ移動

午後2時、陣痛室から分娩室へ移動。陣痛間隔は3分

分娩室へ移動する前にトイレに行ったのですが、陣痛と右手の点滴でモタモタしていました。陣痛と陣痛の間しか動くことができないのでフーフー言いながらなんとか移動しました。

ちなみに妊娠後期は少々便秘気味だったのですが、この時はスッキリ!出てくれました。

分娩室へ移動してからも好きな体勢でいきみのがしをしていました。分娩台の上で横向けになって寝転び、落下防止用の柵をギュッと握りしめていました。

陣痛の波に合わせて夫は腰からお尻を強く押してくれていて、少し陣痛の痛みが分散されていました。

陣痛間隔は3分→2分→1分、いきみのがしに集中しているのではっきりとした時間の間隔はもはやなく、今自分がどこにいるのか、何に掴まっているのか、誰が私の身体を触っているのか、どんな体勢なのか、全ての事柄が分からなくなってきました。

しかし、息を止めてしまうと赤ちゃんに酸素がいきわたらないし苦しくなるので深呼吸、もう唸り声というか叫び声になりますが呼吸をすることは絶対やめませんでした

陣痛の中ずっと助産師さんが呼吸を先導して「吸ってー、吐いてー」「上手にできてる!」などサポートしてくれていたので本当に助かりました。

赤ちゃんが生まれる瞬間を夫が立ち会うか、いてもいいかを聞いてきましたが、今はもうそれどころではない。思考停止している状態で「任せる!!!!」って叫んだのを覚えています。

結果、予定していませんでしたが夫が出産を立ち会うことになりました。

夫立会いの中、いよいよ生みます!

もう身体がバラバラになりそうな中、呼吸に集中している時、終わりが見え始めました

午後3時半、子宮口が全開になり出産の体勢へ移行していきます。

分娩台で仰向けになると、診察時のように背もたれが上がり、両足は左右に大きく開いて固定、両手は腰の位置にレバーのような握る場所があったのでそこを持つようにしました。

右手の点滴なんて忘れて思いっきりレバーを握っていたら、慌てて助産師さんが手を外し両手で握って支えてくれました。

夫は私の右側に立ち、左腕で背中から私の左肩をグッと持っていきみやすいよう支えてくれていました。

助産師さんが院長を電話で呼び出ししているのが聞こえます。

そして、助産師さんから「いきんでもいいよ!」と言われ、思い切りいきみました。

陣痛の波がきた瞬間、目を開き、息を止めて、声を出さずにいきみます。

途中で陣痛の波が引くとたくさん深呼吸をして休憩、また波がきたらいきむのを繰り返し繰り返し・・・

いつの間にか酸素マスクを着けられながらも、何度もいきみました。

ふと横を見ると真剣な顔の夫が目にうつりました。そんな夫を見て『大丈夫だよ』という意味を込めてニコッと笑いかけるとじわじわ泣いていました。

院長がそんな私を見て「大丈夫だよ、お母さん(私のこと)落ち着いてるよ、次で赤ちゃん出てくるよ〜」と言ってくれていました。

その日は午後から病院は休診で、まわりには私達以外誰も居らず、シンとしていました。外はまだ少し明るく、分娩室に日が差し込んでいたのを覚えています。

う、うまれた〜!

午後4時前、最後のチカラを振り絞っていきむと赤ちゃんの頭が出てきました。

もう少し、もう少し。

そして次の陣痛の波に合わせて頭の血管がプチっときれそうなくらいいきみました。

2018年9月19日 (37w0d) 15:53出産 2975g  46.4cm 女の子

ふぇー

生まれてきた赤ちゃんは、まだ外に出てきたことに気づいていないのか小さく泣いていました。

助産師さんが赤ちゃんの身体の血をタオルで拭き始めた瞬間、大きな声で泣き始めすごくホッとしました。

生まれた!終わった、ガンバったね私。

出産直後

赤ちゃんをカンガルーケア

助産師さんがすぐに赤ちゃんを私のお腹の上に乗せてくれ、初乳を吸わせようとしました。が、初めてでうまくいかず少しの時間お腹の上に乗せていました。

初めて赤ちゃんの重さを外から感じ、意外と重いことにびっくりしました。

生まれた瞬間号泣していた夫は、私と赤ちゃんの写真を撮ってくれたり、赤ちゃんを触ったりしていました。

「頑張ったね、2人とも本当にありがとう」と言われ、出産したんだな〜と少しずつ実感が湧いてきました。

胎盤摘出、会陰縫合

赤ちゃんをカンガルーケアしている間に胎盤摘出会陰縫合が行われました。

胎盤摘出時、子宮の収縮かお腹がキューっと痛かった記憶があります。そして夫婦そろって出てきた胎盤を見ました。(生レバーみたいな大きな赤黒い塊でした・・)

会陰縫合の際、麻酔?を打ってもらったようでチクチクしましたが、その後の縫合は違和感はありましたが痛くありませんでした。

というか、さっきまでの出産の痛みに比べたら痛みのレベルは低いし、お腹の上に生まれたての赤ちゃんを抱っこできている喜びで痛みをほとんど感じることはなかったのでよかったです。

ちなみに生む直前に会陰切開されたと思うのですが、その時も麻酔を打ってもらったのかわかりませんが、いつ切られたのかも分からないくらい会陰切開の痛みはありませんでした。

休憩後個室移動

胎盤摘出、会陰縫合後赤ちゃんを一度タオルにくるみなおし家族3人ではじめての写真撮影を行いました。

その時少し吐き気がありましたが嘔吐するまでではなく、気持ち悪い感じはありました。

出産後はそのまま分娩台の上で休憩するよう言われ、2時間分娩室で休憩していました。

赤ちゃんもナースステーションに移動したので夫と2人きり。私は疲れてうとうとしてはいましたが、後陣痛で子宮がキューッと収縮していてキリキリした痛みをずっと感じていました。

夫は横で両家家族に報告してくれていたり、会社への連絡をしながら、そばにずっといてくれていました。

2時間分娩室で休憩後、ストレッチャーに乗せられ2階にある個室に移動しました。産後すぐは本当に体が動かず、ずっと寝たままで過ごしていました。

家族お見舞いと食事

個室で休憩していると、午後6時半に夕食が運ばれてきました。

点滴で右腕は痛くて使えないため、左手でなんとか食べることができました。この日はハンバーグが出て、「これがお祝い膳かな?」と思っていましたが、2日後にお祝い膳は出ました。

午後7時頃に私の両親と妹が病院にかけつけてくれ、初めて赤ちゃんと対面。すごく喜んでいました。

1人ずつ写真を撮ったり、1時間ほどいろいろ話をしました。

この日はゆっくり休むよう助産師さんに言われ、母子同室ではありましたが赤ちゃんはナースステーションで預かってもらい、ゆっくり眠ることができました

夫もこの日は個室に泊まってくれました。ソファーベッドで寝たので次の日の朝背中が痛かったようです。

出産を終えて

出産レポ、長くなってしまいました。ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

陣痛の間はとにかく深呼吸することに集中していたので、痛みはあったものの時間はすぐ経っていきました。

陣痛は腰やお尻がズーン!グリリリー!と絞られているような痛み、重いという感覚でした。

でも私だけが頑張っているわけではない、赤ちゃんの方が苦しいんだから弱音は吐けないと必死に耐えていました。

結果、無事に赤ちゃんが生まれてきてくれて本当に安心しました。

以前ネットで見つけた出産についての話で、『出産は怖いものではない、陣痛はただあなたを苦しめるためにあるわけではないんだよ』とあり、生むことに対する抵抗や恐怖みたいなものはなくなっていました。

この話を読んで、出産に対する気持ちが楽になれたのは本当によかったです。ぜひ別記事にて紹介させてください。

まとめ

自分の出産は、雑誌で見ていたようなイメージどおりにお産が進むわけではありませんでした。

お母さん、赤ちゃんの数だけ出産の仕方や進み方があるんだなと感じ、妊娠・出産は本当に奇跡みたいな出来事なんだと感じました。

ママと赤ちゃん、人それぞれ出産のペースややり方があるので緊張しすぎず「一緒に頑張ろうね」と協力して出産に向かうことができるといいですね。

また、今回私は夫や両親、助産師さんや院長などたくさんの人に支えられて赤ちゃんを無事生むことができました。

1人で抱え込まず、色んな人に助けてもらいながら出産ができたことはありがたいことだと思いました。

これから出産を控えている方は、まずはリラックス・深呼吸、そして頼れる人には支えてもらい幸せな出産を迎えることができますよう、陰ながら応援しています。

出産前にやっておけばよかったこと、やっておいてよかったこと紹介|入院準備・出産イメトレ 【初産出産レポ】出産後入院中の個室雰囲気・食事・母子同室の過ごし方紹介

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